この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2020 15日目の記事です。14日目の記事は煎茶さんの「ルービックキューブにおけるGod's Number解明までの歴史 さわりだけでも理解したい!」、16日目の記事はノムノムさんの「Zeroingについて」です
『覚えたい』などと言っているようでは二流 本物は『覚えた』とツイートする。という厳しいご意見もあります。;(∩´﹏`∩);:
なんじゃこりゃ。
これはSquare-1を揃えるための手順の一例です。簡単に説明すると、カッコの中のコンマより前の数字がU面の回転目盛り、後がD面の回転目盛り、スラッシュが縦回転を表わします。また数字は-5~6までの12種類存在します。
完成を要するための「Square-1基本手順」と呼ばれるものに属するものは10種類ほどで構成されているので、頑張って覚えればSquare-1を揃えることは可能です。
しかし、速さを求めるとなると話が変わってきます。Square-1は、3x3でいうところのラストレイヤー(OLLやPLLなどのこと)となるようなパートが多く、多くの手順を覚えてパートや手数を減らしてタイムを縮めていくような種目です。(誤解を恐れず言うと「覚えゲー」です。僕は戦略の一つとして好きでよく使います。)
「成形」「CO」と呼ばれるソルブの前半部分においては、段階的な成形ルートを覚えて追ったり、COを見ながら揃えるなど比較的直感的に解くことが出来ます。一方、「EP」という終盤部分では、3x3のラストレイヤーのように、その場その場で出てくるパターンの最適解を自力で生み出すことは不可能に近いです。EPはskipを除き、99種類あります。
この記事ではSquare-1のEPと呼ばれるパートを対象に、一風変わった新しい手順習得法を探っていこうと思います。
*本筋からはそれますが、Square-1はEPに関してペア保存、2look処理など非常に優れた解法があり、99種類全てをそれぞれ一つの手順として暗記、処理するのは現実的ではありません(H-Hは1/576しか出現しないなどZBLLもびっくりの低確率)。葉っぱによる体を張った検証企画としてご容赦ください(_ _)
これから犯していく変換されるイメージの赤子達。みんな牙をむいていてかわいいね。
まずイメージを決める前に、1手回転がどの程度存在するのかを考えてみましょう。1手を(m,n)とおき、前半部分と後半部分にそれぞれ12種類(-5~6のことです)目盛りがあるので、12*12=144種類あるとわかります。
その144のうち、どれがどのくらい頻出するのかを集計してみます。今回覚えるEPはalgdbというサイトのものを使用しました。algdbはクソらしいので今考えるともっと手順精査した方が良かった気がする。
それがこちら!
イメージを公開するのって結構恥ずかしいですね。趣向が色々ばれる...。覚えやすさのために(1,x)はリアルの友人を優先して割り当てました。次行きましょう。
そうしたら使う場所を決めます。合計966イメージあるということは、だいたい1手順10イメージ弱ということです。僕は2イメージin1プレイスの人間なので、1ルートに5プレイス程度用意すると1手順がちょうど入ります。すると99ルート必要になります。参考までに、3BLDの総文字量が約20文字前後(=10イメージ)のため、1ルートが3BLD1個分の記憶量に相当します。つまりキューブ99個でMBLDするのと同じ記憶量でいいわけです。どひゃー。
(けっこう少ないやん て思った人は適正アリ)
プレイス:イメージと結びついた1つの場所
ルート:連続しているプレイスで構成された、大きな場所
というのはかなり無謀だと計算段階で気づいたので、1プレイス4イメージとし、場所は超連続した長い1ルートに100イメージを考えることにします。(25プレイスin1ルート)。これを10ルート用意します。1プレイスに普段より多くものを置き、場所との結びつきが弱くなること、それからプレイスが多くプレイス間の結びつきが弱くなることから、ストーリー記憶を強めに併用することにしました。
結局記憶量は変わらないんですけどね。
また、速く習得する&ゴーストが棲みつくかどうかを調べるため、場所の約半分は新しく作らず「今まで利用していた場所」を再利用して使っています。
すでに覚えているものを除いて、85手順を覚えることにしました
それでは場所法の刃~見切り発車編~ 検証開始!
ここに来るまでpythonを勉強してプログラミングを1から学びました。
Faz/炭治郎/犬/日本酒/猫/妖夢/メロンサワー/ねずこ/メロンサワー/犬/知人2/知人2...
わかったこと
・MBLDよりイメージが少なく、頻出したイメージが多すぎて差別化が大変だった
・頻出するイメージ群があるので、それを1個のイメージに変えプレイスを節約できた(寿司+らーめん=すしらーめんりく(YouTuber))
・手順を認識→場所を想起→プレイスを想起→最初のイメージを想起までが長い
・回している間にどんどん次のものを想起していく感じになるのでかなり止まる
・/-4,2/4,-2/-4,0/など、特有の塊が何回か頻出
・夢に出てくる
・現実の場所の周りを散歩してると、その場所に確固たるイメージが見え、語りかけてくる
・だいたいFazが炭治郎いじめてる
こういう検証では本当は、場所法が有用かどうか調べるために、「場所法を介さないで覚えたEPの定着率」と比較しなくてはいけないのですが、自分の過去EPを覚えた記録によると、10手順まとめて覚えようとして、13日かかっていた記録があります。それに比べると、多い量のわりに17日間と、比較的定着は早いのではないかと思います。
晴れて全部覚えることが出来ましたが、12/15現在、まだ思い出すのに平均9秒はかかっており、実用には至っておりません。なので、この記事は現在不完全なものとなってしまっています。今後数ヶ月かけて、実用化が可能なのか検証を続け、追記した場合はTwitterにてお知らせします。
長々と記事を見ていただき、ありがとうございました。
間違っている点、直した方が良い点などありましたらDMによろしくお願い致します。
最後に、EPを覚えるときに使った場所でMBLDをやってみました
4/8(55=38+17)
~ゴーストおる~
完(つづく)
cubingleaf
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